ブックタイトルMGH移動脱水車カタログ(日本語版)
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MGH移動脱水車カタログ(日本語版)
①沈砂池②最初沈殿池③生物反応槽④最終沈殿池⑤消毒施設⑥汚泥濃縮槽⑦汚泥貯留槽⑧脱水機⑨焼却炉⑩焼却灰⑪高度処理施設汚水処理の流れ(日本)(説明)沈殿池と同様の池で汚泥の体積を減らします。水処理施設で沈んだ汚泥は0.5~1%が汚泥(固形物)でほとんど水の状態ですので、水分を少なくする必要があります。その方法には、汚泥が水より少し重いことを利用して汚泥を濃くする重力濃縮、また洗濯物の脱水のように遠心力を利用した遠心濃縮や空気と泡と汚泥を薬品でくっつけ、汚泥を浮かび上がらせる浮上濃縮などがあります。スクリーンなどで沈殿しやすい砂や大きなゴミを取り除きます。沈んだ砂は、洗浄して埋立処分場に埋め立てています。スクリーンでかき取ったトイレットペーパーや野菜クズなどのゴミの大部分は、焼却し、それ以外のゴミは、埋立処分しています。汚水を緩やかに流し、水に溶けない小さな汚れをゆっくり沈殿させます。沈殿した汚泥は汚泥濃縮槽へ送られ、上澄みは生物反応槽へ送られます。汚水処理施設では、色々な場所から不快なにおいがすることがあります。匂いが出やすい場所では、匂いが漏れないように密閉したり、匂いを取る装置(脱臭装置)が必要です。脱臭の方法には、活性炭に吸着させる方法や微生物に匂いを食べさせる生物脱臭法、くさい空気を集めて汚泥焼却炉で燃やしてしまう焼却脱臭法などがあります。搬送汚泥が加えられ、空気を吹き込んで活性化させた高濃度の微生物に有機物の吸着、接種、硝化分解が行われます。反応槽の中の「下水」と「活性汚泥」の混ざった液体1mlの中にはおよそ数千万から数億、原生動物と小さな後生動物は、合わせて5千~2万ぐらいいると言われています。活性汚泥(微生物のかたまり)をゆっくり沈殿させます。沈殿した活性汚泥は生物反応槽へ戻され再び活動します。微生物はもともと、川や池などの水辺にいる生き物たちです。下水と一緒に少しずつ水再生センターに流れ込んできます。空気と栄養が豊富な反応槽の中で大量に増えて活性汚泥となります。最終沈殿池で底に沈んだ活性汚泥の一部は「たね汚泥」として、反応槽に送り返します。薬品を注入して消毒します。放流水の安全性を高めるために、下水の処理水にいる細菌は、ほとんどの場合、人体に無害です。しかし放流水の安全性を高めるために、消毒を行います。消毒方法には、塩素の殺菌作用を利用した塩素消毒が多く使われています。他に、臭素、オゾン、紫外線消毒があります。処理水をさらにきれいにする施設です。タンパク質、脂肪、炭水化物などの有機物を沈めたり、微生物に食べさせたりする高級処理を行って、下水をきれいにします。水辺環境の改善をさらに進めるために高度処理は微生物による処理し、赤潮の原因物質である窒素やりんまで除去する処理方法です。焼却灰は資源化されて再利用されます。残りは埋立処分しています。毎日発生する汚泥の減量化に努めながら、汚泥を資源として利用します。高温で焼却することで体積を小さくします。有機分が燃え安定化します。汚泥焼却炉の廃熱を活用した地域冷暖房事業を行うこともできます。また、下水が気温に比べ、夏低く冬高いという特性を活かした冷暖房事業を行っているところもあります。凝集剤を加え機械で絞りさらに水分を減らします。2枚の布の間に汚泥を挟んで上下から力をかけて水分を絞り出すベルトプレス脱水機や、洗濯物の水分を少なくする方法と同じ原理で、槽の中に汚泥を入れて回転させて、水分を外側に集める遠心脱水機が多く使われています。薬品を使用しさらに水分を少なくします。汚泥貯留槽に一定量の汚泥が貯蓄されると、汚泥と水分を分離させやすくする凝集剤を加えます。